王冠と鋤ゲーム開始

ヴァイキングと戴冠の時代 800年

800年の降誕祭、ローマのサン・ピエトロ大聖堂で、教皇レオ3世がフランク王カールの頭に皇帝の冠を載せた。西ローマが滅んで300年あまり、西方にふたたび皇帝が立ったのである。しかしその7年前にリンディスファーン修道院が焼かれて以来、北の海からは竜頭の船が南下してきていた。

時代の姿

カールの帝国はピレネーからエルベ川にまで及んだが、王は伯や司教、そして忠誠を誓った従士たちを通じて国を動かした。忠誠の見返りには恩貸地が与えられ、これがのちの封建制の根となる。ゲームでこの時代の騎士の座を従士が、土地の下賜を恩貸地の下賜が担い、出陣の命令が5月の野の軍会で下されるのはそのためだ。

帝国の外は、まだ国家というより部族と首長の世界だった。スカンディナヴィアにはデンマークとスヴェアの王、ヴェストフォルやホルダランの小王たちがおり、東にはオボトリート族やヴェレティ族のようなスラヴの部族連合、草原のハザール・カガン国があった。ブリタニアはウェセックス、マーシア、ノーサンブリアといったアングロ・サクソンの王国に分かれ、イベリアではコルドバのアミール国と山岳のアストゥリアス王国が対峙していた。もっとも豊かな国は、依然として東のビザンツと、バグダードのアッバース朝カリフ国だった。

ゲームで起こる大事件

この時代の楽しみ方

おすすめプレイ ユトランドやノルウェーの海岸に生まれたなら、夏ごとに船を出してヴァイキングに出かけ、銀を集め、名を上げて首長を目指そう。フランクの地に生まれたなら、従士の誓いで主君に仕え、恩貸地を得るのが王道だ。ザクセン人の洗礼、ヴェルダン条約、セーヌ川の竜頭船、アルフレッドとデーンロウ、ギリシア人への道、レヒフェルト、1066年という七つの歴史の流れで陣営を選んで乗ることができ、シナリオ「ラグナルの漕ぎ手」「アセルニーの沼」「征服王の仲間」で歴史の一場面からすぐに始めることもできる。

地図はほかのどの時代よりも細かく分かれ、部族領や小王国が多いので、小さな土地から始めて新しい国を築くのに向いた時代だ。はじめはフランクが西ヨーロッパの大きな塊を占めているが、やがて相続で分裂するので、その隙を狙おう。

主要勢力

勢力ゲームでの姿
フランク王国(カロリング帝国)西ヨーロッパの巨人。カールが死ぬと、孫たちの代に西・中・東フランクに分かれる。
ビザンツコンスタンティノープルの皇帝。ブルガール人やアラブ、ルーシの船と渡り合いながらローマの名を受け継ぐ。
デンマーク・スヴェア・ノルウェーの小王たち竜頭船の故郷。略奪と交易で銀を集め、やがて海の向こうに土地を得る。
アングロ・サクソンの王国ウェセックス、マーシア、ノーサンブリア。デーン人の侵入を前に、ウェセックスがイングランドを一つにまとめる。
コルドバとアストゥリアスアル・アンダルスのイスラーム国家と、北の山岳のキリスト教王国。コルドバはカリフ国となり、やがてタイファ諸国に砕ける。
ハザール・ブルガールとスラヴの部族東の草原と森の勢力。そのはざまで、ルーシとマジャールが新しい国を築く。

その時代の人々の暮らし

ほとんどの人は、森を切り開いた小さな村で農奴や自由農として暮らした。領主の土地で賦役を務め、教会に十分の一税を納め、文字を読めるのはほぼ修道士だけだった。カールの宮廷学校や修道院の写字室では、新たに広まった丸い書体で古典と聖書が書き写され、今日に伝わるラテン古典の多くはこの時代に生き延びた。ゲームの「宮廷学校」や「身代金のついた福音書」といったイベントは、この世界を映している。

北方では自由民がシングと呼ばれる集会に集まって法を定め、争いを裁いた。血の代償を払うか、婚姻によって遺恨を終わらせた。ヴァイキングは略奪者であると同時に商人でもあり、ヘーゼビューやビルカの市ではアラブの銀貨、フリースラントの織物、毛皮や奴隷が行き交った。スカルドの嘲りの詩ひとつで人の名誉が崩れうる社会であり、解放された奴隷が自由のエールを振る舞って新しい人生を始めることもあった。

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