王冠と鋤ゲーム開始

ヴィクトリア朝 1850年

1851年、ロンドンのハイド・パークに建つ水晶宮で万国博覧会が開かれた。ガラスと鉄でできた巨大な展示館は、新しい時代の象徴だった。鉄道が大陸を結び、電信が知らせを数分で運び、工場の煙突が都市の空を覆いはじめていた。

時代の姿

ヴィクトリア女王のイギリスは「日の沈まぬ帝国」であり、ヨーロッパ列強は世界各地に植民地を広げていった。同時に大陸の内側では、ナショナリズムが地図を塗り替えつつあった。ばらばらだったイタリアとドイツがひとつの国にまとまり、多民族帝国であるオーストリアとオスマンはその圧力に揺らいだ。

貴族の土地よりも、工場と株式と新聞が力となる時代でもある。ゲームで選挙、鉄道投資、写真館、電信といったイベントが登場するのはそのためだ。

ゲームで起こる大事件

この時代の楽しみ方

おすすめプレイ この時代は投資と選挙、事業が出世の道だ。鉄道や工場のイベントで好機をつかもう。地図の上では統一戦争が立て続けに起こるので、小国ならどの大国の側につくかが生死を分ける。

五つの時代のうちもっとも遅い時代であり、大帝国のはざまで小さな領地が生き残るのはもっとも難しい。その代わり、平民が一代で大臣になるような劇的な出世もありうる時代だ。

主要勢力

勢力ゲームでの姿
イギリス世界最大の帝国と海軍。大陸の均衡を保とうとする。
プロイセンとドイツ鉄道と参謀本部で武装し、統一戦争を繰り広げる。
フランス第二帝政から第三共和政へ。ドイツとの遺恨が深まっていく。
オーストリア(=ハンガリー)多くの民族を抱える帝国。ナショナリズムの圧力に苦しむ。
ロシア・オスマン黒海とバルカンをめぐって幾度もぶつかり合う。

その時代の人々の暮らし

産業革命は人々を農村から都市へと移した。工場労働者は一日12時間以上働き、都市のスラムにはコレラが広がった。同時に、鉄道のおかげで、ごく普通の人々が初めて海辺へ休暇に出かけるようになった。ゲームの工場、海辺の保養地、鉄道投資のイベントは、この時代の二つの顔を映し出している。

政治はしだいに多くの人々のものとなった。選挙権が広がり、労働組合と社会主義運動が生まれ、女性参政権運動が始まった。ダーウィンの『種の起源』(1859年)は宗教と科学の論争に火をつけ、写真と電信は世界の見方を変えた。世紀末には無政府主義者による暗殺が相次ぎ、君主たちを震え上がらせた。

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